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基本の食パン

はじめに

FaceBookのグループ「おうちでパン焼きを楽しむ部!(日々のパン)」で、銅板でオーブンの蓄熱を改善するという記事をみて、「これだ!」と思って試してみたくなりました。結果的に、とても綺麗な食パンが焼けるようになりました。

5mm厚のC1100銅板を購入

金属の中で最も蓄熱効果が高いのは銀なのですが、流石に銀は高価すぎて買えないので、C1100銅板を購入しました。
天板をしっかり計測して、内側にピッタリハマる板を発注したつもりが、、、、縦と横の長さは5mm程短めに指定したのでバッチリだったんだけど、角のR指定をR10mmとしたらダメでした。R30mmにするべきでした。
たまたま持ってたグラインダーで加工し、事なきを得ましたけど。
この銅板があれば、家庭用の小さなオーブンでも温度が安定するのでパンが綺麗に焼けます。(めっちゃ高いけどね。)

銅板1
銅板2

基本の食パン(一斤分)の材料

  1. 強力粉(北海道ベーカリスタの「はるゆたか」か「パウダースノー(ブレンド)」がお勧め) 250g
  2. きび砂糖(素焚糖) 12g (グラニュー糖、砂糖でもOK)
  3. 塩 4.0g(0.1g単位で正確に!)
  4. スキムミルク  6g
  5. ドライイースト(赤サフ) 3g
  6. 無塩バター 12g
  7. 水 160g(本捏ね用)+15g(予備発酵用)
食パン材料

機材等

  • 食パン型(1斤 必須) テフロンが嫌いな人はショートニングやオイルスプレーの塗布が必要。気にしない方はテフロン加工が楽です。
  • 金属製のボウル、プラスチックのお椀等(必須)
  • 0.1g単位で計量できる秤(必須)
  • スキッパー(混ぜるヘラ)(無くてもなんとかなる)
  • 麺棒(必須)
  • パンこね台(大きめのまな板でも出来なくはないけど、あったほうが良い。生地を叩きつけるので大理石っぽい重たい物が良い。)
  • 霧吹き(必須)
  • 金属製ボウルを覆えるタオル(必須)
  • ケーキクーラー(脚付きの金網みたいなもの。代用品でも可)
  • オーブンと天板(必須)
  • C1100銅板(家庭用の小型オーブンの場合、有れば最高!。石窯オーブンなら不要かも。)天板の内側にピッタリはまるサイズのものをネットで買いました。 

作り方

ドライイーストの予備発酵(お勧め)

お椀に、カルキを含まない水15g(大さじ1杯)と、糖を小さじ0.5杯(分量外)をしっかり溶かし、ドライイースト3gも良く溶かします。
丼に40〜45℃のお湯を入れ、そこにお椀を浮かべます。ラップをして15分待ちます。ふっくら膨らんできたら成功です。
予備発酵は、イーストが生きているかどうかを確認する意味もあります。また、ドライイースト独特の臭みを和らげます。

予備発酵前

予備発酵前

予備発酵後

予備発酵後。こんなに膨らみます。

材料の計量(特に大事なのは、強力粉、水、塩の計量です。)

材料は、できるだけ正確に計量しましょう。その日の気温で多少水の量は調整しても構いません。特に塩は0.1g単位で計量し、容器を何度か秤の上に置き直して、正確に4.0gであるかを確認してください。(塩は、ひと摘みの変化で、味が劇的に変化します。)
砂糖とスキムミルクとバターは、好みの量に調整してOK。

計量

材料をスキッパーで混ぜる

強力粉、塩、砂糖、スキムミルクを、金属製の大きめのボウルに入れ、スキッパーでよく混ぜます。(水・イースト・バターは入れない)

(発酵力が弱い天然酵母の場合は、ここで塩を入れずに、バターを入れるタイミングで入れたほうが良い。)

粉類をよく混ぜたら、真ん中に凹みを作り、そこに予備発酵したイーストと水を流し込みます。(まだバターは入れない)
スキッパーで切るように混ぜます。かなりべちゃべちゃですが、大丈夫です。ある程度纏まってきたらOK。

こねる前

捏ねる(ここが一番重要で、大変です)

パン捏ね台に生地を移して、まずは利き手の掌で、グーッと押し付けます。手やスキッパで生地をまとめて、またグーッと押し付ける。これを延々繰り返します。
グルテンが出てきたら、少しずつ生地が纏まってきます。絶対に打粉はしないでください。(生地が固くなります。)
最初は、「マジか〜」と思うくらい、ベチャベチャです。気にせず、生地を引き伸ばす感じで、グルテンが出てくるまで根気よく繰り返しましょう。
時々、掌やパン捏ね台にくっついた生地を、生地のベタつきを利用して集めます。(最初は、手にこびりついた生地は余り気にしなくてOKです。)

こねる1

グルテンがでてきたら、ベタつきがかなり減ってきます。生地を使って、掌やパンこね台に残っている生地をペタペタと集めましょう。
カラカラに乾いた生地は、気にしないで大丈夫。

つぎは、生地を掴んで、パンこね台に叩きつけながら引き伸ばします。両手で引っ張って引き伸ばしてもOK。引っ張って、畳んで、引っ張って畳んで、、、を延々繰り返します。最後はパンこね台に4回ぐらい叩きつけないと伸びないくらい、生地の弾力性が上がります。

こねる2

最初は「こねあがったかな〜」と思ってから、さらに5分以上捏ねましょう。
生地がさらに滑らかになり、薄く伸びて膜になるくらいグルテンがしっかり出たらOKです。(初心者の失敗の多くは、捏ね不足です)
この頃には生地が掌やパンこね台に殆どくっつかなくなってます。

こねる3

バターを加える(天然酵母の場合は、ここで塩も加える)

バターを生地に練り込みます。滑らかになるまでボウルでしっかり捏ねます。

バターを加える1

捏ね上がると、殆ど手に生地は付きません!

こね完成

一次発酵(約60分)

40℃〜45℃くらいのお湯をたっぷり溜め、そこに金属製ボールに生地を丸めて入れたものを浮かべます。固く絞ったタオルで覆って一次発酵をします。約60分です。(発酵時間は目安です。)3倍位に生地が膨らんだら成功です。

一次発酵1
一次発酵後

ガス抜きし、生地を正確に3等分する

まずは手にオリーブオイルやバターを少量とり、良く塗り込みましょう(分量外)。こうすることで生地が手にくっつきにくくなります。

オリーブオイル

一次発酵の生地を取り出し、しっかりガス抜きします。まずはグイグイ揉んで、ガスをしっかり抜きましょう。

生地の重さを測定します。今回は431gでした。これを3等分します。1つが143g強ですね。1〜2gの誤差はOKです。

生地の計量1
生地の計量2

ベンチタイム(15〜20分)

3等分した生地を引っ張りながら綺麗に丸める(ころころ丸めるのではなく、生地を引っ張って底に集めて、指で摘んで閉じる感じ。)

まな板に打ち粉をし、(打ち粉は少なめにして、掌でまな板に広げる感じで。打ち粉が多いとザラザラしたパンになる)

丸めた生地を3つ並べて、濡らしてから固く絞ったタオルをかけて、15〜20分休ませる。ちょっとだけ膨らみます。

ベンチタイム

食パン形に生地を入れる(とても重要な工程です。)

まな板に薄く打ち粉をして(出来るだけ少なく)、麺棒で平たく伸ばします。ここでしっかりガスを抜きます。

成形1

まず左右から三つ折りにします。(下の写真のように。下の写真は歪かも。撮影しながらの作業はムズいんです。)
次に、下から上にくるくる巻いて、巻き終わったら指で摘んでしっかりくっつけます。

成形2

丸めた生地を焼き型に並べます。3等分した生地を全て綺麗に丸めましょう。型に入れるときは、指で閉じた所を下にします。

2次発行前

3つ並べたら、霧吹きして、ラップします。そのまま25〜30℃の室温で二次発酵します。(冬場はコタツの中が良いかも)

二次発酵(30〜60分。気温による)

しっかり二次発酵させます。(僕は初回、二次発酵不足でした。ここも初心者の失敗原因の1つ)
生地の一番高いところが蓋まで1cm以内になる迄、しっかり発酵させましょう。下の写真は、後5〜10分ってところでしょうか。

二次発酵が完了する10〜20分前に、オーブンを200℃で予熱します。銅板を使う場合、温度が安定するのに20分ぐらいかかるようです。
銅板を使わない場合は、220℃で予熱して、焼く直前に200℃にします。(銅板がないと、上のヒーターの熱でパンが焦げることがある)

予熱

焼成(200℃で28〜30分 要調整)

しっかり予熱をしてから、二次発酵が完了し次第、型に蓋をして、オーブンに入れます。(僕は蓋をする前に、軽く霧吹きします。)
火傷をしないように、耐熱手袋をして作業してください。熱が逃げないよう、素早く作業します。
銅板を入れて予熱したら、オーブンの温度が一定に保たれます。上が焦げることもなく、最高です!
小型のオーブンでは天井ヒーターが強すぎて、上が焦げて、下が生焼けになります。型の上にアルミホイルを乗せる方もいらっしゃいます。

焼成

焼き上がったら蓋をとり、30cm位の高さから型に入れたまま2度ほど落として、ガス抜きします。
(これをしないと焼き縮みします。初心者が失敗する原因の一つ。)

ガス抜きしたら型からケーキクーラーにだして、ゆっくり冷まします。綺麗な焼き色になる時間と温度は経験を重ねるしかないです。

焼成3

手で触っても熱くないくらい冷めたら食べられます。パン切りナイフでカットしましょう。

焼き立て食パンは、何もつけなくても、そのままでマジ旨いです!

完成

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