標準装備されていたGNOME text editorで、ちょっと困った事態が起きてました。
Ubuntu24.04.1に標準でインストールされているテキストエディタは、大変使い勝手が良いのですが、日本語IMEのibus-mozcを使うと、日本語入力時に入力文字が二重に表示されてしまうトラブルが発生していました。(2025年8月頃まで)
試してみたこと
1.ibus-setupを端末から起動して「アプリケーションウインドウにプリエディトテキストを組み込む」のチェックを外す
⇒無効でした。
2.fcitx5-mozcに変更する
⇒これは効果あり。(2024年頃はGIMP2.10でIMEが使えなかったけど、2025年8月時点では問題なしでした。)
3.別のテキストエディタを試す
⇒notepadqq を試したら、何故かアボートしまくりで使えない。(T^T)
⇒VSCodeは大丈夫。ただし、起動するのがちょっとめんどい。
解決方法 その1
Ubuntu公式の推奨はfcitx5版になっているようです。2025年8月時点ではGIMPでも問題なく使えました。
下記URLに詳細なインストール手順があります。
解決方法 その2
GNOME text editor 以前は、geditが主流だったという記事を見つけて、エディタを入れ替えてみました。
sudo apt purge gnome-text-editor
......
sudo apt install gedit
......
gedit
無事に起動できて、日本語入力も良さそう!(これが一番お手軽だが、根本的な解決にはなってない)
解決方法 その3
2025年8月に、一旦、mozc関係モジュールを全てアンインストールしてから、再度インストールしたら、何だか治ったっぽい。どうしてもibus版を使いたい方は、試してみてください。
以下にその手順を示します。
1.画面右上の日本語入力をMozc以外のものにする。

2.設定→キーボード→入力ソースで「その他→英語(US)」を追加し、日本語、日本語(Mozc)関係を全て削除する。「英語(US)」のみ残す。


3.現在インストールされているmozc関係のパッケージを確認
dpkg -l | grep mozc
ii ibus-mozc 2.28.4715.102+dfsg-2.2build7 amd64 Mozc engine for IBus - Client of the Mozc input method
ii mozc-data 2.28.4715.102+dfsg-2.2build7 all Mozc input method - data files
ii mozc-server 2.28.4715.102+dfsg-2.2build7 amd64 Server of the Mozc input method
ii mozc-utils-gui 2.28.4715.102+dfsg-2.2build7 amd64 GUI utilities of the Mozc input method
4.上記画面で確認した、mozc関連のパッケージを全てremoveする。(注意:辞書データも消えます。必要ならバックアップをとっておく。)
ここで必ず、rebootすること
sudo apt remove ibus-mozc mozc-data mozc-server mozc-utils-gui
reboot
再起動したら、画面右上にIMEを選択するアイコンが消えているはずです。
5.最新のibus-mozcをインストールします。パッケージ導入後、rebootします。(rebootしないと、上手く行かないことがある)
sudo apt update
.....
sudo apt upgrade
.....
sudo apt install ibus-mozc
.....
sudo apt install mozc-utils-gui
.....
reboot
6.設定→キーボード→入力ソースで「日本語」と「日本語(Mozc)」を追加する。


7.画面右上に、IME選択のアイコンが復活するはずです。もしアイコンが出ない場合は、rebootしてみてください。
後は、エディタや、コマンドプロンプト、GIMP等で、日本語が正しく入力できるか確認してみてください。
少なくとも2025年8月の段階では、全て問題なく利用できました。